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1. デンタルチャートに関するお問い合わせについて
  最近、デンタルチャートの表記法につき本学会へのお問い合わせが増えております。ほとんどは金属補綴物を斜線表記に変更したかということですが、本学会では従来通り金属部分は黒塗りで表記しております。大きさや形態によって黒塗りと斜線を使い分けてはおりません。ここに改めて基本的な記載例を掲載いたします。
2. デンタルチャート表記法の現状
  デンタルチャートは、ご遺体脇で記録する場合がほとんどですが、無歯顎やそれに近いケースを除いて、その場で清書するものではありません。誤記を避けるためにも、遺体脇で下書きしたものを元に、写真やエックス線所見を参照・確認しつつ、慎重に仕上げることが推奨されます。

現在のデンタルチャートが使われるようになって40年程になりますが、数多くの先達の議論、試行錯誤を経て金属の補綴物は黒塗り、歯冠色は点描、歯肉色レジンは斜線に統一されました。国内の法医・歯科法医関係の専門書のほとんどがこれに準じており、当然ながら我が国の法歯科医学系の3講座3研究室における講義・実習はもとより、警察、歯科医師会等での講演・研修でもそのように指導しております。

3. 金属部分黒塗りの利点
  黒塗りより斜線の方が早くて簡便との意見がありますが、黒塗りはサインペンを使うとより迅速に描記することができます。黒塗りと斜線を使い分けようとすると、幅広のバー、小さいインレーなど、斜線なのか黒塗りとするのか迷うなど混乱を招く元になります。

以上、ご理解いただきますようお願いいたします。